2009年7月12日

官僚たちの夏

 
いいです、このドラマ
敗戦から立ち上がらんと奮闘する官僚のドラマです。
 
変な話ですが、今の時代からすると羨ましい面も多々あります。
目的が明確であるコト。敗戦のドン底から這い上がり豊かに
ならん!とする目的のタメに、多くのモノを作っていく。
このように目的・手段が明快であるが故に、一労働者でもブレる
コトなく共有できた結果、個人の力が1つのベクトルに収斂され
東洋の奇跡と云われる途方も無い快挙を成し遂げるコトが出来た
面もあるのでしょう。モチロン各個人の努力あってこそですが。
 
それが現代。
今以上に豊かにならずとも人としての尊厳を脅かされるコト無く
生活できるし、飽和状態であるために、個人として具体的に
コレが欲しい!といったモノも無い。
贅沢な話ですが、明確な目的が見えづらい世相であるために
各個人の高いポテンシャルが散漫になっている面もあるのでは?
 
これも剣岳と同じですが、どのような事情にせよ、思い込むコトに
より打破できる何かがあると信じるのは間違ってないと感じられる
場面が多い。考えさせられるコトも多いが、その分、エネルギーも
貰える作品。