2009年7月12日

官僚たちの夏

 
いいです、このドラマ
敗戦から立ち上がらんと奮闘する官僚のドラマです。
 
変な話ですが、今の時代からすると羨ましい面も多々あります。
目的が明確であるコト。敗戦のドン底から這い上がり豊かに
ならん!とする目的のタメに、多くのモノを作っていく。
このように目的・手段が明快であるが故に、一労働者でもブレる
コトなく共有できた結果、個人の力が1つのベクトルに収斂され
東洋の奇跡と云われる途方も無い快挙を成し遂げるコトが出来た
面もあるのでしょう。モチロン各個人の努力あってこそですが。
 
それが現代。
今以上に豊かにならずとも人としての尊厳を脅かされるコト無く
生活できるし、飽和状態であるために、個人として具体的に
コレが欲しい!といったモノも無い。
贅沢な話ですが、明確な目的が見えづらい世相であるために
各個人の高いポテンシャルが散漫になっている面もあるのでは?
 
これも剣岳と同じですが、どのような事情にせよ、思い込むコトに
より打破できる何かがあると信じるのは間違ってないと感じられる
場面が多い。考えさせられるコトも多いが、その分、エネルギーも
貰える作品。
 

2009年7月9日

ノウイング


 
観てきました。
ニコラス・ケイジ主演ですから。何にしてもね。
 
例の如く予備知識なし。ジャンボジェットが炎上しながら地面に
突っ込んで行く予告編くらいなモンで、パニックアクション系かと
勝手に思い込んでました。
 
全然違いました。悪い意味で。非常に残念なコトに。
ナショナルトレジャーのような「ほほぅ」と云った冴えは無く。
 
これまた脚本の練りようが他にもあったように思います。
あれこもこれもと欲を出したタメに全てのベクトルに対して
中途半端な作品となってます。
 
久し振りに残念な映画でした。
ただ地図情報は数字で表現できるのだと再確認は出来ました。
 

2009年7月6日

剣岳 点の記

観てきました。
劇場のCMを観るなり、「これは劇場で観なければ
ならない」と感じた。
 
徹底した拘りにより、切り取られた大自然の映像。
圧巻の映像ではありました。ただ自分の心が揺さ
振られたのは、その人物達の背景でした。
(演技や脚本では無くてね)
 
ガイドを担当した長次郎を取り巻く環境も、登頂に
向けてプラスに働くような雰囲気は無く、脚本で
もう一掘りあれば、良かったのにね。
 
 
 
また登頂を目論む柴崎も日本山岳会に遅れをとってはならないと
する陸軍の圧力から行動を受けているために成しえた部分があった
モノの、ここも表現も、もう少し描きようがあったでしょう。
 
ま、逆に描くコトが至らなかったために読書のように想像で補う
部分があったからこそ、楽しめる部分があったのかも。
 
キャッチフレーズでもある「誰かが行かねば、道は出来ない」
と同じくらい、感じるモノがあったのは、陸軍の存在です。
圧倒的な理不尽さの中で難題を要求されながらも、結局は
その理不尽さのおかげで手にするモノがあると云うコトを
感じました。
 
確かに、抗うコトから学ぶ多くのコトがあるように、流されるコト
からも多くのコトを学べる面はある。
 
己の思う通りにならぬ局面から奮起するコトで切り拓いた境地でも
受動的な状態から辿り着いた局面でも、己の心の有り様で幾らでも
成長できると云うコトを改めて気付かせて貰ったような気がします。
 
綺麗な自然美を観るには良い映画です。
 

2009年7月5日

珈琲メーカー新調

 
掃除機に合わせて、珈琲メーカーも。
毎日使って、4~5年経てばカルキも溜まる訳でね。
 

 
これは特段の説明を受けずに購入したんだけど、凄いと
思ったのは、このフィルター。
 
円やかな味になります。
 
おそらく適切な濾過をするシロモノなんだと思います。
適切な表現が出来る程、精通している訳では無いが
毎日珈琲を嗜む自分が、同じ豆でも「旨くなった」と感じる。
 
決して安いモノでは無いが、毎日愛用する人は挑戦しても
いいでしょう。
 

2009年7月4日

掃除機新調

 
壊れました、掃除機。
一回りも使っていれば、大往生と云えるでしょう。
 
で購入する訳ですが、これまた新たな知識が。
感覚的には「ダイソンのサイクロン」でいいんじゃない?
と思ってたのだが、「吸い込んだ虫なども粉砕」なんて
話を聞くと穏やかならず。
 
お店に聞きに行きました。
するとベテラン相談員なる人が居て。


 
結論からするとこれを買った訳です。 
幾つか理由はあるのですが、端的に云うと「餅は餅屋」です。
 
国内は靴を脱いで家屋に上がる習慣があり、埃が主たる掃除対象
それに対し海外は土足文化なので土が対象。これだけでヘッドの
部分の作り方が異なるそうです。
 
この他にも細々と項目毎の違いがあり、痒い所に手が届くのは
日本製、掃除機では日立とのコトでした。
 
実際使って見ると、先代とは随分機能の違いがあり価値ある
買い物だったと思います。
 
しかし掃除機にもテクノロジー・・・凄い時代です。
 

2009年7月3日

初マンタ

 

 
オニダルマオコゼは名前の通り、いかめしい表情。

 
ハナミノカサゴはオス・メスは判りませんが、女王の風格


 
動きがおとなしいヤッコエイでした



 
スカシテングダイは本当に体が透明で、骨格まで丸見えです。

 
オニハゼ

 
ヒラノウサンゴ?
 


 
行って来ました、石崎マンタスクランブル。
20本超にして、初マンタ。
 
そもそも、何故マンタに出会う機会が多いスポットなのか?
コガシラベラがマンタの体をクリーニングするために
集まって来るそうです。
マンタにとっては温泉に来るようなもんでしょうか?
 
台湾に抜けた台風3号の影響で、透明度は低かったですが
マンタはバッチリ。
石垣には巨大な根(珊瑚で出来た丘)があり、そこに生息する
ベラという魚がマンタの垢落としをするため、マンタは根の付近を
長い時間、旋回し垢落としを楽しみます。
 
そのため長時間その姿を楽しむことが出来る訳ですが、まさに
降臨といった表現が相応しい、王者の佇まい。
そして集うダイバーは参拝といった趣き。
 
圧倒されます。神々しくも優雅な振る舞い。
 
石崎マンタスクランブルと呼ばれるダイビングスポットは巨大な
根のため海が穏やかでも少なからずうねりが存在し、マンタに
警戒心を抱かせないよう自らの立ち位置をキープするのは
それなりに骨が折れますが、参拝に値するヒトトキです。
 
興味があれば、是非!!!

2009年7月2日

波上宮_沖縄県

 
琉球国一之宮
沖縄県那覇市若狭1-25-11
098-868-3697


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行って来ました。沖縄は御獄文化で神社が無いものと
勝手に思い込んでましたが、ひょんなことから、地図上で
その存在を確認!
 
調べてみたら波之上宮を筆頭に琉球八社と云われる
分類までありまし・・・勉強不足。。。
気付いたからには!行かねばなりますまいっ!!
 
ゆいレール県庁前駅から海の方まで、徒歩20分ほど。
照り付ける日差しの中、歩いてみました。
 
社は崖の上に

 
一の鳥居
堂々たる鳥居がお出迎え。
が、少々ガッカリもした。沖縄ならでは!の何かがあると
期待していたモノの極めて普通だったからね。

  
境内の由緒書
 当宮の創始年は不詳であるが、遥か昔の人々は洋々たる
海の彼方、海神の国(ニライカナイ)の神々に日々風雨順和にして
豊漁と豊穣に恵まれた平穏な生活を祈った。
 波上宮の御遷座伝説に「往昔、南風原に崎山の里主なる者が
あって、毎日釣りをしていたが、ある日、彼は海浜で不思議な
”ものを言う石”を得た。以後、彼はこの石に祈って豊漁を得る
ことが出来た。この石は、光を放つ霊石で彼は大層大切に
していた。
このことを知った諸神がこの霊石を奪わんとしたが里主は逃れて
波上山≪現在の波上宮御遷座地で花城とも呼んだ≫に至った
時に神託があった。即ち、「吾は熊野権現也この地に社を建て
まつれ、然らば国家を鎮護すべし」と。そこで里主はこのことを
王府に奏上し、王府は社殿を建てて篤く祀った」と云う。
 以来、中国・南方・朝鮮・大和などとの交易(琉球王府直轄事業)
基地であった那覇港の出船入船は、その都度、波上宮の遷座
する高い崖と神殿を望み、出船は神に航路の平安を祈り、入船は
航海無事の感謝を捧げたという。また人々は常に豊漁、豊穣を
祈り琉球王府の信仰も深く、王みづから毎年正月には列を整え
参拝し、国家の平安と繁栄を祈るなど朝野をあげての崇敬を
あつめ、琉球八社(官社)の制が設けられるや当宮をその第一社に
位せしめ、「当国第一の神社」と尊敬された。明治の御代になるや
同二十三年官幣小社に列格し、沖縄総鎮守としてふさわしい社殿
神域の結構を見るに至ったが、先の大戦で被災した。
 戦後は、昭和二十八年に御本殿と社務所が、同三十六年には
拝殿が再建された。そして平成五年、平成の御造営により、御本殿
以下諸社殿が竣工。翌年五月、諸境内整備が完工した。
(以上、社務所配布の略記より)

 
参道の鳥居
太字
 
手水舎

 
狛犬?シーサー?
狛犬が紅い!
これはシーサーなのかも知れないが、インパクトある御姿。

 
拝殿
赤い、紅い!瓦も赤いしね。
屋根は琉球瓦だしね。その一部鬼瓦も心なしかシーサーに
見えなくもない・・・

左神座
速玉男尊(ハヤタマヲノミコト)
 
右神座
事解男尊(コトサカヲノミコト) 


 
御祭神
 伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 速玉男尊(ハヤタマヲノミコト)
 事解男尊(コトサカヲノミコト)
 
相殿神
 竈神(カマドノカミ、火神)
 産土大神(ウブスナノオオカミ)
 少彦名神(スクナヒコナノカミ)
 
本殿奥の鳥居
この方向は海。海を敬い共に生活してきた証ですな。

 
世持神社
 具志頭文若命(政治家)
 野国総菅命(中国からサツマイモを持ってきた人)
 儀間真常命(サツマイモを広めた人)
 
サツマイモは、最初沖縄に入ったんですね、知りませんでした。

 
浮島神社(仮宮)
 天照大神
 他五柱
 
長虹堤とは尚金福王が即位とともに、冊封使の来琉に備え、
国相懐機に命じて築造(1452年)させた海中道路のこと。
那覇はかつて離れ島で〈那覇浮島〉と呼ばれ、首里との往来に
不便をかこっていた。
この堤が完成したコトにより那覇浮島と首里は陸路で結ばれた。
この堤を築いた際に祈り、完成した際に感謝したのでしょう。


 
参集殿


社務所

 
神紋

2009年7月1日

川平観音堂_沖縄県


大きな地図で見る
 
燈籠がある参道が。
 

 
このような逸話があるようです。
 
川平湾にマーラン船が順風を待って停泊していた。
その船から僧侶が順風になるまでと川平村へ上陸した。
暫くして戻ってみるとマーラン船は既に出帆し、遥か沖を帆走していた。
僧侶は驚き嘆きながら、船が川平湾へ戻るように神仏に一心に祈った。
僧侶の熱願は天に通じて北風が吹き、船は戻って来て乗船することが
出来、無事目的を成就した。
数年後、僧侶は和尚となって帰島し、自分の祈願した地に観音堂を
建ててお祀りした。
 
これから推察すると観音堂はお寺であり、奥に祀られている像は観音像と
思われる。その後の神仏混交や明治の廃仏毀釈などにより、注連縄などの
神社スタイルも取り入れた観音堂となったのでしょうな。
 
注連飾り
何だか、これも不思議な創り


参道にある珊瑚
沖縄ならではですな。