2008年7月28日

風の王国


 
何かで知ったのか覚えていないだのが、読んでみた。
五木寛之の作品は初めて。
 
結論としてはフィクション作品であるため、鵜呑みにはできないが
この国では一部特定の民を排斥するような動きがあったのは
事実のように思われる。
 
そしてその状況下でも自己を保ち続けた民がいるのも事実だろう。
 
確かに管理する側(政府)から見れば、戸籍を持たぬ身は
厄介極まりない。我々の日々の生活においても、不明確な
コトは極力排除し明確にしておきたいはず。
(わからないコトはハッキリ解決しておかないと気分悪いし)
 
そんな簡単な話ではないのかもしれないが、多くのモノを犠牲に
しなければ手に入れられない程、自由というモノは尊いもの
なんだとも思う。
 
今まで多くの排斥を受けた民に対する書物をみてきたが
これほど正等にかつ尊厳を持って描いているモノは
見たことがなかった。
 
と云うコトは何かに流され、縛られるコトを極端に嫌う自分で
さえもメディアや世相に捉われていたのかもしれない・・・
 
こんな固い話は、このくらいにして。
興味深い点としては、「歩く」コトに対して神格化とも云える
表現を用いている点かな。
確かにランナーズハイ的な経験はあるコトで、そのポイントに
歩くコトで到達した際には凡人には理解しえぬ世界なのかも
知れん。
 
そしてその日本における「歩く」ことを極めた有史の人物として
役小角として表現しているのも面白い。
 

2008年7月25日

とんぼ玉教室_第四回

 
今回は作りたい玉を参考書を見せながら幾つか要望してみた。
すると全て「レース棒」なる技法を応用して模様を付けて
いるとのコト。そんな訳で今回はレース棒。

<レース棒>
・離型剤を使わず芯棒に直接ガラスを乗せる。
 離型剤を付けて玉を作る際は一定以上の力が加わると
 離型剤毎抜けてしまうが、直接の場合は反対に抜けない。
 抜けないどころか必ずガラスが残る。
・この際に利用した芯棒に再度離型剤を付けて玉を作るのはNG
 理由は芯棒に残っている微量のガラスが離型剤を通り抜け
 玉と融合し芯棒から離れなくなるため。
 よって同じ芯棒でも離型剤使う方と直で使う方は分けて使うべし。
・ソーダの白ガラスでケン引き(細引き)を用意。
 この時、ソーダ系を使う。今まで使ってきた鉛ではNG
 理由として融点の高さがソーダ>鉛なので、ベース鉛&
 細引き鉛だと色が滲んでしまうため。
・透明色でベースとなる玉を作り芯棒に近い部分に斜めに
 コテをあて、根元部分を三角錐状にする。
 理由は炎の中心にベース玉の大きい部分を当てると
 炎の弱い部分は根元部分あたりになりガラス全体が同じ
 温度になるため作業をしやすくなる。
・細引き白をベース玉芯棒水平に何本か引く。
 この時白を乗せて直ぐコテで押さえる。ベース玉と白を
 馴染ませている間に白が縮むためにシッカリと押さえる
・別の長めのガラス棒を暖め、ステンレス板などに押し付け
 ポンテを作る。ポンテとは引っ張るための受け皿的役割を
 果たす。今回は回転させるため長めのガラス棒が良い。
・ベース玉の先端、細引き部分が交わるあたりをピンセットで
 引っ張り、ポンテに馴染みやすいようにしておく。
・ベース玉がお辞儀を繰り返す程に溶かされた状態で
 ポンテで受ける。
 この時、ポンテが温まっていないと外れる。
 また何度か使い複数のガラス片が残っている状態の
 ポンテは外れやすい。
・芯棒とポンテを逆回転に回しながら引っ張る。
 この時回転のみに気を取られるとレース部分が交わり
 無様になる。
 逆に引っ張るコトのみに気を取られるとレースの間隔が
 広がりすぎ、これまた無様・・・
 そして回転&引っ張るコトのみに集中するとガラスが冷え
 硬くなり、回転・引っ張るコトもままならなくなる。
 そのため炎の側で熱を与えながら行う。
 
これが一作目


 
まー悪くない。「これもクリアか?」と天狗になり始め・・・

 
二作目
先ほどの伸びた鼻は見事に折られました。。。




 
三作目

 
練習の残骸
今回は失敗したガラスを再度溶かして玉にして、何度も練習。
最後には赤と白が混ざってピンクに・・・
ここで学んだのはソーダの白ガラスは鉛ガラスとここまで
混ぜても割れないという怪我の功名ですな。
 
が上手くいかない・・・

 
先生のお手本


 
月に300本引いて、ようやく見れる腕前になる。
レースのみで勝負している人も居るとのコト・・・
 
実際やってみて、確かにそうだろうなと思ったよ。
ガラスの色によって微妙に冷める温度も違うと云うコトにも
気付いたし、兎に角難しい。。。だからこそ奥が深いし
ヤリガイがあるってモンです。
 
どれほど失敗しても頑張ってみるさ!
ただ教室の最終回まで時間が無いんだよなと思いつつ・・・
 

2008年7月20日

とんぼ玉教室_第三回

 
今回は前回のハートをリベンジ。何とか形にはなりました・・・

 
そしてコテのおさらい。前回はあまり熱していない玉の
整形を軽く行ったレベル。
今回は良く熱した玉を半ば強引に押し付けてみた。
 
流石に良く熱してるだけありかなり弱い力でも大きく変形する。
まだガラスを巻くだけで自分の思い通りの玉を作れない自分には
重宝する技。
 
<スキガケ>
そして今回の新ネタはスキガケ。
スキ掛けとはベースとなる玉を透明色のガラスで覆うコト。
幾つか技法はあるみたいだけど、今回習ったのは一気掛け。
正式な名称か?不明だけどベースの玉を一回で覆える程の
ガラスを溶かし、一回で覆ってしまう技法。
これだと気泡が入りづらいとのコト。
 
なかなかに難しい。
ベース玉作りは何とか行えるのだが問題はその後。
ベース玉をブレ無く回転させながら溶かした透明ガラスを
ベース玉の中心に置く。
そしてこれを回転させてベース玉を覆う。
回転がブレると透明ガラスの量がベース玉に対して不均一に
なってしまう。
 
不均一なのはアリっちゃーあり。だけど美しさでは若干劣るね。
 

 
そしておさらいしたコテで強引に整形すると大変なコトに。
スキ掛けした透明ガラスが追いやられベース部分が表面に。
なんとも無様です・・・
 

 
最後に透明色のガラスは初めてだったので遊んでみました。
 

2008年7月17日

木喰展

行って来ました。
 
もともと木喰のコトは知らなくて、ある時、円空の
話をしていた際に知人から教えて貰ったのが
キッカケでした。
 
対決でも出展されるので楽しみにしていたら
単体で展覧会を催しているのを知り、出かけた
訳です。
 
対した知識も持たずに訪れたんだけど
微笑仏だけでは無いのね。
 
十二神将やら実に多様な仏様を彫ってます。
円空は鑿の荒々しさが残る作風に対し
木喰は実に滑らかな作風。
 
その作風のおかげか?ある地方ではこの木喰仏に
子供を乗せて滑らせて遊んだそうです。
そのために磨り減った「磨滅仏」がそのまま展示
されており、イロイロと考えさせられます。
 
圧巻なのは生きた木の窪みに彫り、その木が
生長を続けたために仏様が木に覆われる形で
残っている「立木仏」。
全国にはまだ生き続け緑の葉を付ける「立木仏」が
存在しているようです。
 
そして真赤に彩色された不動明王。
火焔の中で凝視する不動明王は圧倒的な迫力です。
 
会場が仰々しく大きな博物館などではなく
百貨店が会場であったため、かなりゆっくりと
鑑賞出来良かった。
 
個人的には木喰作の狛犬が展示されていたのが
何より嬉しかったですな。
 

2008年7月16日

対決 巨匠たちの日本美術

 
行って来ました。
 
概ねダメです。兎に角窮屈。
 
大作がテンコ盛りなのに 会場は狭いし、
何より人が多過ぎる・・・

こんな状態では鑑賞ドコロではありません。
巨匠たち渾身の作品が泣いています。。。
 
そんな中での収穫といえば若冲です。
好きなんだが、なかなか御目にかかれない。
 
明確な記憶にある範囲では今回が初めての
ご対面。
 
これは鳥肌立ちました!理屈抜きに凄い!!
幾ら言葉を並べても陳腐に見えるので
これ以上は差し控えるが、同じ日本人の
先輩に、このような偉人が居たと認識できた
ことで、幸せになりました♪
 

2008年7月15日

とんぼ玉の本_技巧編

 
入門編では物足りなくなったので、別の参考書を探した。
 
少々値段は高いが、ネット上での評判が高いようなので
半信半疑で購入してみた。
 
結論としては「大正解!」
 
まだ習ってない技法満載であるコトはモチロンだが
何と云っても「写真が多い!」
 
論理や手順が判ってもガラスの量などは写真や動画で
無いと、やはり判らないモノ。
 
そう云った意味でも最低限の技法を習った人にとっては
想像力を増幅させる内容だと思います。
 
まだ自分はツイスト棒などの技法を習ってないんだけどね。
本書とは長い付き合いになりそうです。
 

2008年7月12日

とんぼ玉の本_入門編

 
とんぼ玉関連で最初に買った本です。
しかも前に購入済みであったコトを忘れていて2冊もある・・・
 
まだ初心者ですが、コンテンツとしては既に物足りない
感強し。
 
簡単に云うと、「体験教室前後に買うレベル」の内容。
 
道具や簡単な技法に関して記載があるので、
体験教室以後、先に進めるべきか?留まるめきか?
迷った際には丁度良い。
 
表紙は綺麗なので、インテリアとしても重宝するかも。
 

2008年7月10日

枚岡神社_大阪府


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河内国一宮。
社紋は「下がり藤」で春日大社と同じ。
近鉄奈良線・枚岡駅の目の前。
ホームから見える石碑、元春日と刻まれてます。
奈良の春日大社はここから天児屋根命と后の比売大神を
勧請したらしい。という訳で中臣一族絡みの社。

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参道にあたる階段には不思議な注連縄が。
 
さらに画像ではわからないが左の柱には「皇孫輔弼」の
文字が。皇族とのつながりが深そう。
 
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狛犬ではなく、神使の鹿。奈良の春日大社でも
鹿だったしね。中臣一族と鹿に因果でもあるんかの?と思い
調べてみた。
藤原氏の守護神であるタケミカヅチオが白鹿に乗って
やってきたことから鹿が春日大社の神使になったらしい。
ってことは枚岡神社の神使は後付かもね。
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本殿が4つ。不思議な形態・配置。
春日大社関連の春日造は妻入りであるが曲線彩色が導入された
モノ。
 
本殿は一間社で、一間切妻妻入り形式だが、 正面にだけ、庇
設けている。この庇は、向拝、階隠、御拝とも 呼ばれる。
さらに、屋根を反らしたものが春日造の特色だそうです。
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日光東照宮の墓所でも同じ構図がありました。
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摂社の若宮社
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白水井
屋形は小さいが信仰は厚いようです。
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末社の天神地祇社
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南北朝時代には楠木氏に関与していたらしく裏手には
楠正行と高師直の戦った四条畷の戦いに所縁のある
「緑の井戸」がある。
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特殊神事として有名な粥占神事と云うのがあるらしい。
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禊をする滝もありました。
境内にこのような場がある社は初めてです。
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2008年7月5日

大鳥神社_大阪府


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行って来ました。
最寄の駅、JR鳳駅。文字からタダならぬ雰囲気を感じますな。
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和泉国の一之宮。
祭神は日本武尊、大鳥連祖神の2柱。
 
日本武尊は各地を転戦していたのだが、ある時、伊勢神宮に
立ち寄り叔母のヤマト姫から三種の神器の1つ、草薙の剣を
授かり東国の敵を撃破。
大和への帰り草薙の剣を置いたまま伊吹山の神との戦いで
祟られ病に。結局伊勢で命を落としてしまう。
その魂が白鳥となって西に飛び、降り立ったのが和泉であり
これが大鳥神社の起源だそうな。
 
この白鳥伝説によりパイロット達から信仰が厚い。
航空の御守りがあるトコロとしては他に京都の上賀茂神社が
ありますな。
 
大鳥連祖神は天照大神が天岩戸に隠れた際、祝詞を唱えた
天児屋根(あめのこやね)命の子孫。
この天児屋根命は大鳥氏の祖先神であると同時に中臣氏の
祖先でもあるそうな。
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この狛犬達は鼻が特徴的。ドッシリとした鼻です。
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社務所
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ここの手水舎は、天井が高いですな。
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拝殿
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おみくじ所
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本殿の建築様式は大鳥造で、伊勢神宮の神明造
出雲大社の大社造と共にもっとも古い社殿建築と
されているが、人が少ない。
 
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大鳥造の構造は平面が正方形で、正面・側面とも二間、妻入りで
大社造と良く似ている。
大社造との外観の違いは、入口が中央に配置された事。
住吉造も正面入口が中央にあり大鳥造と同じ。
ただし、住吉造の側面は四間で、大鳥造の倍になっている。
大社造との内部構造の違いは、中央に仕切りが設けられ
板扉があり、内陣・外陣に二分されている事。
 これも、住吉造と同様である。
つまりは、大鳥造は、大社造と住吉造の中間に位置する形。
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大鳥美波比神社
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大鳥と名の付く5社を、大鳥五社明神と云うのだそうな。
大鳥神社(本社)、大鳥神社、大鳥美波比神社、大鳥井瀬神社
大鳥濱神社
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やっぱり鼻のインパクト大。
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稲荷大明神
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統制のコンパクトな狛犬
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表参道の鳥居。
冒頭の鳥居は、駅に近いが脇参道だったようです。
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脇に鳥居が・・・
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少々登ると、小さな祠が。
何を祀っているのかは不明です。
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神域はそんなに広くないけど立派なモノ。
社紋でもある白鳥もイイ感じだし、鄙びた感じも
個人的にはツボです。