2008年7月17日

木喰展

行って来ました。
 
もともと木喰のコトは知らなくて、ある時、円空の
話をしていた際に知人から教えて貰ったのが
キッカケでした。
 
対決でも出展されるので楽しみにしていたら
単体で展覧会を催しているのを知り、出かけた
訳です。
 
対した知識も持たずに訪れたんだけど
微笑仏だけでは無いのね。
 
十二神将やら実に多様な仏様を彫ってます。
円空は鑿の荒々しさが残る作風に対し
木喰は実に滑らかな作風。
 
その作風のおかげか?ある地方ではこの木喰仏に
子供を乗せて滑らせて遊んだそうです。
そのために磨り減った「磨滅仏」がそのまま展示
されており、イロイロと考えさせられます。
 
圧巻なのは生きた木の窪みに彫り、その木が
生長を続けたために仏様が木に覆われる形で
残っている「立木仏」。
全国にはまだ生き続け緑の葉を付ける「立木仏」が
存在しているようです。
 
そして真赤に彩色された不動明王。
火焔の中で凝視する不動明王は圧倒的な迫力です。
 
会場が仰々しく大きな博物館などではなく
百貨店が会場であったため、かなりゆっくりと
鑑賞出来良かった。
 
個人的には木喰作の狛犬が展示されていたのが
何より嬉しかったですな。