2007年4月28日

武士道



前から気になってて読みたかった本。

新渡戸稲造ってお札になってるけど何をやってた人か?
全く知らなかった。
武士道を書いた人ってのを知ったのは最近。

「お札は和服だったっけ?洋服だったよな?
 武士の時代の人ではないのに何故武士道?」

こんな感じで興味を持ったのです。

その疑問は序文で早くも払拭された。
「宗教が無くて道徳教育はどうするのか?」
こんな問いへの答えのひとつらしい。

自分は無宗教で「信じるのは自分だろ?」と思ってたけど
宗教を道徳教育とする海外の人がいるのにビックリ。
その返答として武士道を挙げる先人に更にビックリ!

海外の文献・書物に精通していれば、もっと楽しめたと思う。
自分にはそんな教養がないため残念ではあったけど
著者の懐の大きさ・深さ、戦略に感心した。

海外のモノを全否定するのではなく、同じように日本にも
行動・思考を律するモノがあり、決して日本固有でなく
また海外に対し臆するモノではないと示している。

日本人の心の中に、義が脈々と受け継がれていることに
改めて気づくと共に、そんな日本人の血が流れている
自分を誇らしく感じれる、そんな本です。