2007年4月16日

匂Ⅱ



先日見た映画の原作を読んだ。
映画の原作を読みたいと感じたのは久し振り。

映像化不可能と云われただけのことはある。
文字から想起される世界に頼らねば陳腐な物語になってしまう。
モチロン想起すること無しに読破することは困難なんだけど。

着眼点が凄いよ!!



座頭市のように盲目であったり、耳が聞こえない
人の物語は経験があったけど。

健康この上無いんだけど、匂いが全ての価値基準に
なるという視点は初体験。世界で読まれているのは
納得。

これは本の方が、スマートに入り込めると思う。
映画だと邪念が純粋さを薄めてしまう・・・

ただ香水がヨーロッパ程の必需品とならなかった
日本人には軽い壁があるかも。