2009年5月15日

阿修羅の本


 
最近本屋に足を運ぶと、とかく阿修羅関連の本が並んでいる。
自分のアンテナに引っかかるから気付くレベルを超えている。
 
と云うコトは、ブームなのかもしれない。
来場者は50万人を超えた模様だし。
 
不思議なモノで、ここまでブームになると、不思議な感覚を
覚える。
奈良の国宝館で展示されていた阿修羅には、これ程の人が
一度に訪れてはいなかった。
 
何が違うのか?
 
確かに露出展示だし、後頭部に耳が!なんてことは、国宝館
では、気付くことが出来なかった。
 
 
が、それ以上に国民性や世相が大きいような気もする。
TVやメディアで取り上げられれば、一斉に皆が反応する。
 
これは以前ならばメディアに踊らされるのは危険だ!などと
云った意見も聞こえて来たように思うが、最近はどうだろう?
 
そんな声も聞こえてこない。
 
圧倒的な情報の氾濫により情報の希薄化が起こり、一喜一憂
するかのような反応を示すモノの、所詮、千鳥足のような
範囲での振れ幅。
 
これは一気に国勢が傾くなんてコトが無い、良い面もあり
危険だ!なんて声が聞こえないのかも。
 
話はズレたが、今回の阿修羅祭で生まれた(=集まった)
お金が、興福寺のみならず、国の文化財保護に向けられ
我々一般人が驚き、日本の文化に誇りを持てる機会を
捻出するコトに、少しでも向けれられるコトを願います。